現在、人手不足でご苦労されている企業は多いのではないでしょうか。
私は人を雇用したことがないので実感はないのですが、採用コストってやっぱり高いのかな~と思って調べてみました。
企業が採用にかけるお金
マイナビの企業新卒内定状況調査2018年版によると、
採用費の平均が上場企業で1531万円、
非上場企業で371万円とのこと。
そのうち広告費だけを取り出すと、
上場企業は610万円、非上場企業は168万円でした。
中途採用はどうでしょう。
古いデータしか見つからなかったのですが、
マイナビの「2014年中途採用状況調査」のデータから。
各社が1年間で求人広告に使った費用の平均は353万円。
ひとり採用するのに費やした求人広告費の平均は
39万円とのことでした。
新卒にしろ、中途にしろ、やっぱり採用費は年に数百万円以上かかるんですね。
求人メディアの利用料
求人メディアの利用料はいくらなのか気になり、それも調べてみました。
新卒の場合、
リクナビの掲載料は40万~210万円
マイナビの掲載料は80万円~285万円
中途の場合、
マイナビ転職は、4週間掲載で20万~120万円。
スカウトやダイレクトメールなどのオプションを入れると
最低でも50万円からになりそうです。
他の転職サイトも似たような数字でした。
なぜ大金を出して求人メディアを使うのか?
中小企業が求人メディアに掲載するのは
「求職者に見つけてもらいやすいから」
という理由が大きいと思います。
テレビCMを出しているような有名な企業ではない一般の中小企業では、自社ホームページ内で求人を告知しても、そもそも見つけてもらえません。
求人メディアに載せる理由は、地域や条件の絞り込みで自社が露出する可能性が高まるからだと思います。
では、自社サイトに載せた求人がちゃんと求職者に届く仕組みがあったら・・・?
そこまで求人広告に費用をかけなくてもよくないですか?
Googleの無料求人掲載サービス
前置きが長くなりましたが、本題です。
最近Googleのスゴイサービスが日本に上陸したことをご存知でしょうか?
その名も「しごと検索」
2019年1月23日に正式にリリースされました。
Googleで普通に検索するときのように、
検索窓から「名古屋 中村区 正社員」と検索してみてください。
そうすると検索結果の一番上に、以下のようにGoogleが収集した求人情報が出てきます。
「不動産」「会計、税務」など条件でも絞り込みができ、気になった求人情報はGoogleにログインしていれば保存することもできます。
「自社サイトに求人情報を載せている。」という企業であれば、無料でGoogleが求人を掲載してくれます。
Googleの「しごと検索」というプラットフォームで求人メディアと同じ土俵で戦えますよ。
現在は検索結果には「エンジャパン」や「Dジョブ」等の提携先求人メディアの情報ばかりですが、これから個別企業のホームページにある情報の掲載も増えていくと思います。
「しごと検索」への掲載方法
具体的な掲載方法は以下の通りです。
- ホームページに求人情報を掲載します。
職業、仕事の概要、投稿日、会社名、住所、有効期限、就業時間、給料 など - 上記内容をGoogleに伝えるため「構造化データ」というものでマークアップします。
- サイトマップ送信などの方法で、求人のページの存在をGoogleに伝えます。
- Googleの「しごと検索」からどのくらいの流入があるのかなどアクセス解析ソフトで検証します。
正直に言って、ちょっと設定が専門的で難しいです。
普通の検索のように、求人ページを公開したら自動的に登録してくれれば楽なのですが、そうはいかないようです。とはいえ、掲載料は無料ですし、SEOのように上位に表示されたら実際の応募者も多く出てくるのではないかと思います。
巨大企業のGoogleのやることですからこれから日本でもドンドンCMを流したりしてシェアを獲得していくでしょう。飲食店のクチコミも、最近は「食べログ」よりもGoogleマップのクチコミをチェックする人が増えているようですしね。
「しごと検索」に自社の求人を載せたいという方は、弊社でもお手伝いできますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
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