アイプレス

中小企業・士業・医療機関向けのホームページ制作

社長さんに知ってほしい、売上げにつながるIT活用I-press Blog

Jimdoで安易にホームページを作ってしまったため起きた失敗談と、リカバリー方法は?

タグ ,

Jimdo
Jimdoに関連して、最近ご相談があった案件で、皆さんにも情報共有したほうがよさそうなことがありました。

弊社は、通常のホームページ制作に加え、JimdoによるHP制作や、デザインのカスタマイズもしています。
以下のような、Jimdoで作成した、Jimdo案件専用のHPも用意しています。

弊社のホームページが、

  • Jimdo デザイン 名古屋
  • Jimdo カスタマイズ 名古屋

 
などのキーワードでGoogle、Yahooで検索したときに1位になっていることから、
Jimdo関連のご相談も多くいただいています。

私の考えるJimdoの素晴らしいところは、以下の通りです。

  1. 更新がとってもラク
    いったん完成すると、ページの追加や写真、文章の変更がとても楽なので、専門家に頼まなくても、自社内でホームページの運営が可能です。
  2. 制作費が安い
    JimdoによるHPは、テンプレートが用意されているので自分で作れば無料。弊社のような専門会社がオリジナルデザインで作成しても、通常のHP制作費よりも断然安いです。
  3. ランニングコストも安い
    自社内で更新などするなら、Jimdoの利用料(実費11,340円/年)以外は基本的に費用が不要です。

 
実際、弊社の場合、Jimdoを使ったオリジナルデザインのHP制作は、198,000円~となっていて、普通のHPの制作費の半額、いやいや、3分の1以下です。
更新の簡単さについても、「Wordで文書を作るくらいの難易度で新しいページを追加できる。アメブロよりも断然ラク」とおっしゃるお客様もいました。

ただ、Jimdoで作成したHPには怖い落とし穴があります。

Jimdoでホームページを作成する際に注意したほうがいいこと

個人向けのサービスをしているA社さんのお話です。

A社さんは、Jimdoで自社HPを作成しました。

ホームページのURLは
a-service-hoge.jimdo.com
という、Jimdoが無料で提供しているサブドメインを使いました。

数年運営しているなかで、Googleなどの検索エンジンで検索したときに、HPが上位表示されるようになり、HPから集客がコンスタントにできるようになってきました。

そこで、さらに魅力的なHPにするため、新しい機能や、デザインを取り入れたいと考えました。
Jimdoでは実現不可能なため、Jimdoでの運用をやめて通常のHPとして作り直したいと考えました。

Jimdoのサブドメインは使えないので、新たなURLは
a-service-hoge.jp
にしようと考えています。

 

こんな背景で、弊社にご相談がありました。

ホームページのURL(アドレス)を変更すると、基本的には、変更前のURLがどんなにGoogleやYahooで上位表示されていても、変更後のURLはゼロからのスタートになります。

それを防ぐため、通常は.htaccessを使ったりして、検索エンジンの評価を旧HPから新HPに引き継ぐためのリダイレクトの設定をします。
そうすれば、移転をしても、基本的にはGoogleなどでの順位が下がらないようにできます。

ただ、Jimdoの場合、この方法が使えません。

旧HP a-service-hoge.jimdo.com
から
新HP a-service-hoge.jp(Jimdoではないサーバで運営)
に移転した際に、旧HPがたとえ検索エンジン経由で沢山アクセスを集めていても、新HPには順位は引き継がれないのでSEO(検索エンジン対策)的にはゼロからのスタートになります。

Jimdoで運営しているHPを外部に移す際に、順位を落とさないようにするためには?

では、どうすればいいのでしょうか?

解決策を考えてみました。
以下の流れで引越しをすれば、順位の変動はある程度抑えられると思います。

(1)Jimdoで作ったサブドメイン(a-service-hoge.jimdo.com)のHPがあります。

(2)ドメインの切り替え手続きをします。
ここのリダイレクト処理はJimdo側が自動的にやってくれます。

(3)独自ドメイン(a-service-hoge.jp)のHP(Jimdo内)に切り替わります。

(4)しばらくこのまま運営します。
独自ドメインのJimdoでしばらく(数か月~半年くらい)運営し、サブドメインから独自ドメインに完全にGoogleなどの検索エンジンの評価が移ったことを確認します。

(5)外部サーバに置く用のHPを作成します。

(6)外部サーバに作成したファイルをアップロードして、移転手続き完了です。
Jimdoで作ったHPと全く同じファイル(html)構成にする場合は不要ですが、ファイル構成が変わる場合は全ページ、旧URL→新URLへリダイレクト設定をします。

 

このように慎重に進めれば検索エンジン対策的には大丈夫だと思います。
ただ、見ていただいてわかる様に、数か月以上何もできない期間が出てしまいます。
また、いくつかの段階をふまないといけないため、長い期間、順位変動についてヤキモキすることになり、精神的にもつらいと思います。

検索エンジン経由での集客を目指すホームページをJimdoで作る際は、数年後に不都合が出てくる可能性があることを知っておいていただいたほうが良いと思います。

会員制サイトや、一時的にしか使わないキャンペーンサイトなど、検索エンジン対策(SEO)をあまり意識しなくていいHPの場合は、Jimdoはとても使いやすくておススメです。
しかし、会社のメインサイトで、検索エンジン経由のアクセスアップ&問い合わせを目指すためのホームページを作りたい場合は、Jimdoのご利用はあまりおススメできません。

Jimdoの場合は、プラットフォームを「借りて」運営するものなので、Jimdoがサービスを停止すると、強制的にホームページがなくなってしまいます。
この意味でも長期的な運営には向いていないと思います。

「うちのビジネスモデルの場合はどんな方法でHPを作るといいかな」など、疑問がある方はいますか?
また、Jimdoから普通のホームページやワードプレスへの切り替えをお考えの方にも、私の経験がお役に立てるかもしれません。

お気軽にお問い合わせください。

著者写真

この記事を書いた人:野田亜友弓

株式会社アイプレスの代表取締役。 2005年、大学在学中に起業し、WEBマーケティング支援、ホームページ制作・更新・管理、WEB広告運用代行などを行い、現在19期目。

中小企業診断士(2021年登録)/上級ウエブ解析士

野田亜友弓のプロフィールはこちら