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【2018年7月から】SSL対応していないhttpのままのホームページに警告が出ます

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パソコンでホームページを見るときに開くソフトのことを「ブラウザ」と言います。

この「ブラウザ」というものは、結構いろいろな会社が作っています。

Googleは「Chrome(クローム)」というブラウザを作っています。
マイクロソフトは「インターネットエクスプローラー」や「エッジ」
Mozilla(モジラ)というところは「ファイヤーフォックス」を。
iPhoneで有名なアップルは「サファリ」を作っています。

日本でどのブラウザがたくさん使われているかというと、
2018年3月の時点では以下のようなランキングになっています。

日本の人気ブラウザ1位 Chrome 46.11%
2位 IE 25.23%
3位 Firefox 13.11%
4位 Safari 7.1%
5位 Edge 6.27%
6位 Opera 0.92%
7位 Sleipnir 0.32%
8位 Vivaldi 0.2%
9位 Maxthon 0.17%
10位 その他 0.57%

日本で約半数の方が使っている「Chrome(クローム)」というブラウザが、以下の発表をしています。

Beginning in July 2018 with the release of Chrome 68, Chrome will mark all HTTP sites as “not secure”.
https://security.googleblog.com/2018/02/a-secure-web-is-here-to-stay.html

Chrome 68のリリースで2018年7月から、ChromeはすべてのHTTPサイトを「セキュリティで保護されていない」とマークします。

chromeのアドレスバー

どういうことかというと、
普通のホームページは
http://
こんな感じで始まりますよね?

これに対して、セキュリティーを強化してSSL対応すると
https://
というように「http」の後に「s」がつきます。

Googleは、セキュリティー強化のためhttps を推奨しています。

そのGoogleがつくっているchromeは、7月からhttps ではないホームページに対しては、ブラウザのアドレスバーに「保護されていません」という警告を出すということです。

ちなみに今は、httpsではないホームページは以下のように表示されます。

chromeアドレスバー

まだ、SSL対応していないことがあまり目立ちませんね。

しかし、7月以降に日本語で「保護されていません」と書かれるようになるとホームページを見た人に対して不安を抱かせるかもしれません。

SSL対応して、ホームページの全ページをhttpsにするメリット

1:不安を抱かせない

上記の通り、ブラウザのアドレスバーに「保護されていません」と出ると
「危険なホームページなのかな?」と
不安になる人がいるかもしれません。

ネットに慣れていない人だと、この警告を見てホームページを閉じてしまう可能性があります。

不安にさせなくて済むというのが一番のメリットだと思います。

2:SEO対策

SSL対応はGoogleが積極的に推し進めています。
Googleは公式に「HTTPS をランキングシグナルに使用します」と言っていますし、これに対応すれば対応しないよりも順位は上がりやすくなると思います。

実際、httpからhttpsに変更したことによってどのくらい順位に差があるかなのですが・・・

弊社の場合、httpsに変更したタイミングでついでにページを増やしたり、リニューアルのタイミングでhttpsにしたりしています。
したがいまして、httpsにした場合の純粋な順位変化のデータは持っていません。

また、httpsにしたタイミングで、全ページの再クロール(もう一度検索エンジンが全ページをチェック)するので、そのおかげて順位が上がるというのもあると思います。

全体的に順位が上がりやすくなったかも?
という感覚はありますが、SSLにしたからめちゃくちゃ順位が上がるというのは期待しないほうがいいと思います。

ちなみに、検索結果から見てみると、「腰痛」で検索した場合、上位10位のうち6サイトがhttpsでした。
「ダイエット」の場合は10中9サイトがhttpsでした。

2018年3月時点、国内主要サイトの全ページhttps対応状況は27.5%なので(※)、割合的にはhttpsが有利のように思います。

いち早くhttpsにしているホームページはSEO対策も頑張っているという事かもしれませんが。

※データ引用
https://at21.jp/web/topic/topic31.html

3:アクセス解析

アクセス解析で確認できる「参照元」というデータがあります。
自分のホームページにどのホームぺージ経由できたかというデータです。

参照元のホームページが「https」で、
自社のホームページが「http」だった場合、
正確なデータが取得できません。

これはちょっと専門的な話になるので、ふ~んと思っていただければ大丈夫です。

4:セキュリティ

当然、セキュリティー的には良くなります。

httpsにするデメリット

デメリットについては、例えば以下のようなことが考えられます。

1.導入に費用がかかる(SSL利用料&対応作業料)

2.ページに埋め込んでいるfacebookなどのSNSボタンのカウントがリセットされる

3.ちゃんと設定しないとSEO対策等に悪影響が出る(後述)

そこまで大きなデメリットではないので、私は、キリのいいタイミングでhttpsにすることをお勧めします。

httpsにすることに対してかかる費用

大体のレンタルサーバーで、オプションでSSL対応が可能です。

このオプション代は、月額0円~数万円と幅があります。

あとは、制作会社にお支払いいただく作業料が必要になりますね。

SEO(検索エンジン対策)的な注意点

SSL対応については専門知識が必要となります。
念のため、SSL対応する際に「SEO対策的に」一番大事な設定についてご紹介します。

httpとhttpsのホームページは、ページ内に書いてある内容が変わらないとしてもGoogle等の検索エンジンからは全く別のホームページ扱いになります。

家づくりに例えると、
全く同じ外観・内装の家を別の場所に新たに建てるというイメージです。
その際、もともとの家は取り壊します。

全く同じ外観・内装の家があっても、建っている場所が違えば郵便は届きませんよね?

当然、郵便の転送届が必要になります。

ホームページの転送届

ホームページをSSL化する際も同様に「ホームページの転送届」が必要です。

それが、「301リダイレクト」という手続きです。

これをしないと、SSL化する前の旧URLにアクセスしても新しいホームページにたどり着けません。
それだけでなく、検索結果の順位などのSEO的に大事な評価もまたゼロからのスタートとなってしまいます。

これを防ぐために、httpへのアクセスを全部httpsに「301リダイレクト(=転送)」させる必要があります。

弊社にご依頼いただく場合は、もちろんこのような設定はしていますので、ご安心ください。

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この記事を書いた人:野田亜友弓

株式会社アイプレスの代表取締役。 2005年、大学在学中に起業し、WEBマーケティング支援、ホームページ制作・更新・管理、WEB広告運用代行などを行い、現在19期目。

中小企業診断士(2021年登録)/上級ウエブ解析士

野田亜友弓のプロフィールはこちら