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SEOのカンニングペーパー「検索品質評価ガイドライン」

SEO対策
こんにちは。野田亜友弓です。

最近、前々から「じっくり読まなければ!」と思っていたGoogleが出している「検索品質評価ガイドライン」を読みました。

2018年7月に、このガイドラインが大きく書き換えられたんです。
英文で160ページもある、ヘビーな文書ですが、丸一日かけてなんとか内容を把握しました。

その中で、「ぜひお知らせしなくては」と思った事を4点ご紹介したいと思ます。
元が英語なのでちょっとわかりづらいですが、なるべくかみ砕いて書きましたので、どうぞご覧ください。

検索品質評価ガイドラインとは?

Googleは、検索した人が求めているような高品質なHPを検索結果に出せているかどうかを調べるために、外部の人(評価者)に検索結果のチェックを依頼しています。
「検索品質評価ガイドライン」とは、その評価者に配られるガイドラインです。

これを確認することで、どういったホームページならGoogleに評価してもらえるかを「予測」できます。

「予測」と書いたのには理由があります。

「検索品質評価ガイドライン」は、表示された検索結果を人力でチェックする際のガイドラインです。
今の検索エンジンの上位表示の仕組みに反映される前のものなので、「この通りにすればすぐに上位表示される」というわけではありません。
しかし、Googleの考え方や方針は把握できるので、将来的にこの方向に行こうとしているのだと予測することが出来るということです。

その「検索品質評価ガイドライン」の中で、野田が注目した4点は以下の通りです。

1.有益な目的が無いページは低評価となる

ページの有益な目的(beneficial purpose)の具体例は、以下の通りです。

・トピックに関する情報を共有する
・個人情報や社会情報を共有する
・YoutubeやInstagramのように動画や写真を共有する
・意見を表明する
・人を楽しませる
・商品やサービスを販売する
・Yahoo知恵袋のように、質問したり回答したリするページ
・ファイルを共有したり、ソフトをダウンロードするページ

存在の理由が不明なページや、有益ではない目的のためにあるページが低評価になるのは、当たり前です。
ただ、この部分の記述から分かることがあります。

会社案内だけのホームページは、「会社に関する情報を共有する」という目的にはかなっています。
なので、会社名などで検索したときに上位に出すホームページとしてはふさわしいです。
しかし、そのようなホームページでは、サービスに関するキーワードでのSEOは難しそうです。

サービスに関するキーワードでの上位表示を目指すなら、そのサービスに関するキーワードをテーマとした有益な情報提供をする必要がありますね。

2.評価されるのは、そのページの中身(文章)だけではない

そのページの文章だけではなく、それを書いた人、そのホームページを運営している会社も評価対象になりました。これは、今回のガイドラインで初めて書かれました。

Googleが言うページの評価基準は以下の3つです。

1.Expertise(専門性があること)
2.Authoritativeness (権威があること)
3.TrustWorthiness (信頼できること)

英単語の頭文字をとって「EAT」と書かれています。

これまでは、ページの内容のEATに注目されていました。
しかし、今回のガイドラインでは、ページの内容だけではなく、以下のすべての部分がチェックされるとあります。

・ページの制作者の専門知識。
・ページの制作者、記事内容、属しているHPの権威。
・ページの制作者、記事内容、属しているHPの信頼性。

ページのタイプ別に推奨される内容についても書かれています。
企業ページによくあるテーマ別にまとめました。

◎医学的な情報のページ
・適切な医学的な知識を有する人によって作成されるべき
・専門的なスタイルで書かれているべき
・定期的に編集、更新されるべき

◎ニュース記事
・ジャーナリストのプロフェッショナリズムを活かして作成されるべき
・実際に正確な内容で、わかりやすく書かれるべき

◎財務、法律、税務情報のページ
・信頼できる情報源があるべき
・定期的に編集更新されるべき

◎住宅のリフォームや育児問題のページ
・専門家または経験豊富な人からの情報であるべき

 

ホームページ内の記事に、書籍並みの質と量を求めているようですね。

今後の検索エンジン対策は、サイトやページ内容自体の改善だけでなく、今後はその記事を書く人の評価や会社の評価も考える必要があります。
士業や医師などの専門家のホームページの場合は、ご自身が専門家としてより高い評価をもらうことで、上位表示がより容易になりますね。

逆に、すごくいい記事を書いたとしても、その記事内容について専門外であれば、その記事は上位表示してもらえない可能性が高いです。
企業は、第三者からの高評価を集めるために、カスタマーサポートの改善などもしていく必要がありそうです。インターネット内の戦いが現実世界に拡大してる感じがします。

3.人のお金や人生にかかわるページの評価は厳しい

Googleは(Your Money or Your Life)(YMYL)ページと表現しています。
日本語にすると、「人のお金や人生にかかわるページ」でしょうか。

人のお金や人生の安定性や安全性に影響を与えるページは、他の種類のページよりも厳密に評価されます。

具体的にはこのような話題のページです。

・ショッピングや金融取引のページ
・投資、税金、住宅購入など、お金にかかわるページ
・医療に関係するページ
・離婚、親権など法的な情報を提供するページ
・重要なニュース記事や重要な公共のページ

こういった種類のページは、人の人生に大きなインパクトを与えます。
そのため、上位表示させるページは厳しく選別するという事です。

DeNA運営の「WELQ」という医療情報のサイトが、専門家ではなく素人のライターに医療記事を書かせて、批判が集まったニュースは覚えているでしょうか?
その問題から、このような規制(?)が始まったようです。

4.ページの品質についての判断基準

「検索品質評価ガイドライン」では、ページの評価として5段階の基準を設けています。
最低品質、低品質、中品質、高品質、最高品質
それぞれの内容について説明しますね。

高品質なページと判断されるには?

高品質なページであると評価されるためには、以下の特長を持っている必要があります。

・高度な「専門性」「権威」「信頼性」(EAT)
・高品質なコンテンツと、十分なボリューム
・説明的で有用なタイトル
・ショッピングサイトなどの場合は、サイトの責任者情報があること
・ページが属するホームページの評判が良い
・ページの制作者(=書いた人)の評判が良い

タイトルというのは、検索結果に大きい文字で出てくる「タイトルタグ」のことです。
「説明的で有用なタイトル」とは、そのページの内容をちゃんと説明しているタイトルタグを設定しているという事です。
タイトルタグの文は、通常は記事のタイトル(見出し)と一致しますので、あまり変に凝った見出しはつけないほうがいいかもしれません。

ページが属するホームページの評判や、PRぺージの記事を書いた人の評判についてもチェックするようですね。

有名な人や大企業が有利すぎて、短期的には中小企業には不利ですよね。
「その道の専門家」として認められるように、戦略的に動かなければなりません。

最高品質なページと判断されるには?

「最」高品質であると判断されるページには以下の特徴があります。

・非常に高度な「専門性」「権威」「信頼性」(EAT)
・非常に高品質なコンテンツと、非常に満足できるボリューム
・ページが属するホームページの評判が非常に高い
・ページの著者の評判が非常に高い

これはなかなか目指すのが難しいですね・・・。

低品質なページと判断されてしまうのは?

・「専門性」「権威」「信頼性」(EAT)が不十分
・ページ内の情報の質が低い
・ページの目的に対して内容が不十分
・タイトルタグが誇張したものだったり、ショッキングなもの
・広告が多すぎでメインコンテンツが目立たない
・著者に関する情報が不足している(匿名の理由が無い場合)
・ホームページや、著者についての評判が良くない

「専門性」「権威」「信頼性」(EAT)が不十分
については具体例が書いてありました。

・税金に関する十分な知識が無い人がつくった税金に関するページ
・料理専門のホームページにある税金に関する情報
・安全でない接続のショッピングページ

「安全でない接続」については英文は、「insecure connection」となっています。
SSLという言葉は入っていませんが、安全な接続と言えば、httpsから始まるSSL対応のホームページなので、ショッピングサイトについてはSSL対応が必須ですね。

他にもこのような記述がありました。

・十分な時間、労力、専門知識、または才能を持たずに作成されたコンテンツは、低品質であるとみなされます。
・ページの記事内容を記述していない誇張された、または衝撃的なタイトルのページは、低い評価を受けるべきです。
・ページの目的に合った記事の量が不十分場合は、低い評価になることがあります。

最低品質なページと判断されてしまうのは?

「最」低品質だとされるページの特徴は以下の通りです。

・人々の憎しみや暴力を促進する内容
・詐欺、フィッシング、マルウェアダウンロードなどの悪意がある
・非常に否定的または悪意のある評判
・明らかに間違っている内容
・十分に確立された専門家のコンセンサスと矛盾するYMYL(人のお金や人生にかかわる)コンテンツ
・目的が判断できない
・コピーまたは自動生成されたもの

など。

ユーザーに害をもたらす可能性があるページは、最低品質とされます。

まっとうに商売をしている企業の場合、ほぼ当てはまらないと思いますが、「明らかに間違っている内容」については、間違っていると気づいていないことがあります。
注意が必要だと思います。

また、ホームページや記事を書いた人の評判が非常に悪い場合は、ページの評価は最低品質になります。

さらに、

・コンテンツが古くなったり新しいブラウザのバージョンで見えなくなるなど、時間の経過とともに目的が達成できなくなっているページは評価を最低にする必要があります。

という記述もあります。

何年も前に作って放置しているページは、知らない内にページの見栄えが崩れている可能性もあります。
確認してみてください。

まとめ

以上、私が特に気になった4点をご紹介しました。
今後、ホームページのコンテンツを作成する際の参考にしていただけますと幸いです。

全体として、SEOは単なる内部対策・外部対策といったネット上の話ではなくなってきているのを感じます。ホームページ単体ではなく、会社のサービスの改善やお客様からの評価など、もっと会社全体のことにも目を向ける必要がありそうですね。

検索品質評価ガイドラインの原文はこちらです。
https://static.googleusercontent.com/media/www.google.com/en//insidesearch/howsearchworks/assets/searchqualityevaluatorguidelines.pdf

 

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この記事を書いた人:野田亜友弓

株式会社アイプレスの代表取締役。 大学在学中に起業し、ホームページ制作・更新・管理、Jimdoデザインカスタマイズ、リスティング運用代行などを行う。 Web活用のセミナーなどでも登壇。 上級ウェブ解析士。 2017年7月から3年ほどアメリカ在住予定。